肝臓がん

日本人に多いがんを死因別にみると、肺がん胃がんがトップ2 、次いで肝臓がん大腸がんが並行しています。203年の人口動態統計によれば、肝臓がんは第4位を占め、年間3万4000人以上の人が亡くなっています。圧倒的に男性に多く、患者数は女性の2倍以上にもなります。現在まだ増加を続けていますが、重要な原因であるウイルス肝璧B型とC型)が予防できるようになったので、近い将来、しだいに減少していくものと思われます。肝臓がんはとても再発しやすく厄介ながんには違いありませんが、手術療法の進歩、ラジオ波焼灼療法肝動脈塞栓療法エタノール注入療法マイクロ波放射線を使った療法など、新しい治療法の開発によって、けっして悲観的な病気ではなくなりました。

検査技術の進歩もめざましいものがありますから、そうしたものを利用して早期発見に努め、再発したらたたくというモグラたたき的な治療を続けていれば、十分に長寿を保てるところまできているのです。

肝臓がん原因・症状

肝臓がんには、肝細胞からできる原発性肝がんと、ほかの臓器にできたがんが転移してくる転移性肝がんがあります。また原発性肝がんには、肝細胞からできる肝細胞がんと、肝臓の中の胆管細胞からできる膿管細胞がんがありますが、胆管細胞がんは数が少なく、一般に肝臓がんといったら原発性肝がんの大多数を占める肝細胞がんを指します。肝臓がんの患者を調べてみると、多くは肝障害がみられ、その70 % は肝硬変のある人に、25% は慢性肝炎のある人にできています。その原因となるのは、B型とC型の肝炎ウイルスで、B型によるものが約20%、C型によるものが約70% です。ウイルスが活動して肝細胞が炎症を繰り返しているうちに、遺伝子に異変が起こり、がん細胞が生じてくるものと考えられます。肝臓がんは50代、60代の働き盛りの人に多く発見されるのが特徴です。

症状は、初期のうちは全くなく、だるい、疲れやすい、食欲不振などのみられる人もいますが、ほとんどは慢性肝炎肝硬変症状と考えられます。病気が進行すると、右上腹部や背中の痛み、発熱、黄痘などが出てくることもあります。右の肋骨の下あたり(季肋部)にかたまりをふれることもあります。

スポンサードリンク