B型ウイルス性肝炎
B型ウイルス性肝炎(B型肝炎)とは
HBV(B型肝炎ウイルス)の感染によって発症します。多くの場合、急性肝炎として治療する一週性感染と、持続性感染があります。
B型肝炎ウイルスの感染源は主に血液や精液、唾液などの血液成分を含む分泌液であるため、性行為などが感染源となる危険性があり、重要な社会問題として考えることができます。
食事、入浴などの日常生活での感染は通常ありませんが、歯ブラシやカミソリなどは共有しないほうが好ましいでしょう。
一週性感染(急性肝炎)について
主にB型急性肝炎は、B型肝炎ウイルス持続保持者(ウイルスキャリア)との性行為が感染源であり、別名ハネムーン肝炎と呼ばれたりもします。
感染から発病までの潜伏期間は1ヵ月から6ヵ月です。その後食欲不振や黄疸などの症状がみられます。しかし、A型肝炎に比べると発熱がみられることは少ないようです。
B型急性肝炎の場合、約5%が慢性化します。しかし、ほとんどの場合は発症後2カ月から3ヵ月で肝臓機能の検査データは正常化し、中和抗体といわれるHBs抗体(感染防御抗体)が産生されて終結します。B型急性肝炎の診断には、ウイルスマーカーによる検査をすることが重要で、HBs抗原並び、igM-HBc抗体検査が陽性であれば診断することができます。
持続感染について
ウイルスが体から排除されず体内に残った状態を指し、この状態の人をウイルス保持者(キャリア)とよびます。 大部分が妊娠、出産時の母親から子供への母子感染です。他の人からであっても、3才くらいまでの乳幼児期に感染した場合にはキャリアになる可能性があります。
乳幼児はまだ免疫機能が十分に発達していないため、外部から進入してきた異物(ウイルス)を異物として認識できずに、体外へ排除しようとする働きが起こらずにキャリアになるわけで、その他の疾患で免疫機能を抑える免疫抑制剤を投与しているときに、B型肝炎ウイルスに感染しキャリアとなる可能性があります。
現在では母子感染の予防は95%できるとされています。方法としては、ウイルスキャリアの母親(特にHBe抗原陽性である場合)出産後子供にB型肝炎用の免疫グロブリンとワクチンを投与するという方法です。
ワクチンの一般的な投与方法は、初回投与、その後1ヶ月、6ヶ月と合計3回の投与をおこないます。ウイルスキャリアの人と結婚する場合、自分の感染防御抗体(HBs抗体)の有無を調べ、陰性であった場合には、B型肝炎のワクチンを接種うけることが望ましいでしょう。時間的余裕がないのであれば、それまでの間はコンドームを使用することによって予防する手段があります。
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