慢性胃炎
主に、胃の粘膜が萎えて縮んでしまうために起こる病気です。症状としては、胃がもたれたり、不快を感じたりします。あまり強い痛みはありません。
慢性胃炎の原因
以下の2つが上げられます。●ヘリコバクターピロリ菌の感染
→らせん状をしたグラム陰性菌で、特徴として数本のべん毛を持ち、胃の中で活発に動き回ります。ウレアーゼ活性という働きがあり、尿素を分解してアンモニアを作りだします。アンモニアは胃の粘膜に障害をもたらすと言われています。
→慢性胃炎症例の約80%にヘリコパクターピロリ菌の感染があると言われています。
●自己免疫性胃炎(悪性貧血の時に高度の胃粘膜の萎縮を引き起こす)
→自己免疫性疾患とは、自分の体の一部なのに、間違って敵だと思い、攻撃するために起こる病気です。
●その他
→体質や人種、性別などの遺伝的因子と、その他の環境因子として、胆汁の逆流、食生活(塩分や米食)、タバコやアルコール、年齢などが絡み合い、胃の萎縮を悪化させています。
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慢性胃炎の治療
以下の3つがあげられます。<食事療法>
暴飲暴食は避け、刺激物やアルコールは控えましょう。
<薬物療法>
悪化した場合、消化機能の働きが弱っているので、消化剤などを投与します。
*日本では消化性潰瘍以外には、保険の適応が認められていません。しかし、欧米では、ヘリコバクターピロリ菌感染に対して、プロトンポンプ阻害剤と、2種類の抗生物質を使用する除菌療法が行われています。除菌することで、慢性胃炎が悪化した場合に起こる、胃がんの発生を減らすことが出来るとも言われています。
<漢方療法>
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
→慢性胃炎に、最もよく使われている処方で、比較的体力のある方にオススメです。みずおちがつかえて、食欲がなく、おなかがゴロゴロなったり、吐き気、下痢などがある時に用いると効果があります。
安中散(あんちゅうさん)
→慢性胃炎で、胃痛が長く続いた時に用います。もともとは、虚弱体質で血色がすぐれず、冷え性で、脈にも腹にも力がなく、胃の中に水が溜まっており、へそのところに動悸がふれる方に効果があります。
人参湯(じんさんとう)
→普段から胃が弱く、疲れやすい方に用います。冷え性で尿量が多く、みずおちのつかえ、時に痛みがあり、少し食べるとすぐおなかがいっぱいになって苦しい。また口の中に薄い睡液がたまり、軟便または下痢をしやすい方に効果があります。
六君子湯(りっくんしとう)
→今、注目を浴びている漢方療法です。
→慢性胃炎の症状でも、小さすぎず、大きすぎず、その中間の症状によく使われます。胃を丈夫にし、元気になりたいという方にオススメです。
→大学病院の臨床試験で、西洋の薬剤では治しにくい慢性萎縮胃炎には、六君子湯を使うことで著しい効果が見られるということが、科学的に証明されました。
ツボ刺激(1箇所につき、3回ずつ、約3週間毎日続けて下さい。
<背中のツボ>
第9胸椎の下の肝兪、第11胸椎の下の脾兪、第12胸椎の下の胃兪です。
<腹部のツボ>
●胃の痛みを抑え、胃の調子を整えます。
みずおちとへその間の中脘、へその両側の天枢。
●胃腸の調子を整える
手の合谷と内関
●健康長寿・胃の症状を整える
足の足三里
●足の冷え
三陰交
<その他>
●虚弱体質を治す
腰の第2腰椎の下の腎兪と、へその両脇の盲兪を用います。
●お灸を使う場合
背中の脾兪、おなかの中脘、足三里が効果的です。
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