月経異常
<月経が起こるしくみ> 子宮内膜は、排卵前は卵胞ホルモンにより増殖・肥厚し、排卵...<月経が起こるしくみ>
子宮内膜は、排卵前は卵胞ホルモンにより増殖・肥厚し、排卵後は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの働きにより分泌活動が盛んとなり、排卵2週間後にこれらのホルモン分泌が減少する為、出血を伴いながらはがれてきます。これを月経といいます。
月経後の子宮内腔
子宮内膜が再生し、次第に増殖。月経第1日~2週間頃に排卵が発生。通常4週間前後の周期で卵巣からの排卵と子宮からの出血がある
月経出血の原因
卵巣から分泌される女性ホルモン(卵巣ホルモン)の作用によるとされるが、卵巣からのホルモン分泌や排卵現象は、下垂体前葉からのホルモンによって調節されており、また、下垂体前葉は脳の一部である間脳の支配下にある。
(※下垂体前葉からのホルモン…ゴナドトロピン。別称性腺刺激ホルモン)
間脳は卵巣からの女性ホルモンの影響を受けやすく、間脳、下垂体前葉、卵巣は相互間で影響しあい、特に間脳は脳の他の部分や外部からの刺激に弱く、心労が重なってしまうと、間接的に月経周期に影響を及ぼす。
(※精神的な因子が、間脳を通して与える月経周期への影響)
月経周期の調節
体内の性ホルモンが微妙な役割を果たしており、体外からのホルモン剤多量投与による影響は、バランスを崩したりし月経不順や不正出血を招く恐れがある。ちなみに月経は12歳前後に始まり、平均50歳前後に閉経。
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月経異常の症状及び原因
月経異常には様々ありますが、周期や月経期間、出血量などが主にあげられます。
<無月経>
・原発無月経…満16歳を過ぎても初潮が見られない場合のこと
・原因要素……卵巣や子宮が先天的にない場合や、高度の発育不全及び膣閉鎖、性染色体異常、ホルモン異常などが考えられる
・続発無月経…妊娠や授乳、更年期障害などの原因もなく、90日以上月経がないままの状態のこと
・原因要素……環境の変化や精神的ダメージ、人口妊娠中絶や分娩時における子宮内膜損傷、神経性食欲不振、脳腫瘍などによる視床下部や下垂体異常、早発型更年期による卵巣機能停止及び子宮内膜結核などが考えられる
<月経困難症>
痙攣性下腹痛、腰痛、頭痛、悪心、嘔吐などの症状が月経時に確認される場合を総称して月経困難症といい、二つの型があります。
子宮付属器炎、子宮内膜症、子宮筋腫、骨盤腹膜炎などが原因と考えられる。症状特徴として、ある年齢になってから月経痛が始まり、月経毎に痛みが強くなり、子宮筋腫及び子宮内膜症の時は特に症状が激しい為、要注意が必要。
機能性月経困難症
早い年代の時期に始まるため、20代後半や30代で急に発症するという事はありえず原因は不明。発症する女性の多くが神経質な傾向にあり、精神的要素が強いと考えられている。
<月経前症候群>
月経開始日のおよそ3~10日位前、いらいらや憂鬱、不眠やのぼせ、むくみや下腹痛、便秘、悪心、乳房の痛みなどといった症状が確認された場合、月経開始によってこれらの症状が緩和もしくはなくなった場合を月経前症候群(PMS)といいます。
黄体期の内分泌環境(特に黄体から分泌される黄体ホルモン)の関係が原因ではないかと考えられています。
尚、月経周期が異常に長い場合を希発月経、非常に短期間な場合を頻発月経、月経じ持続期間2日以下及び月経少量の場合を過少月経、逆に過多で8日以上の持続日数の場合を過多月経といいます。
診断及び治療
<原発無月経の場合>
膣閉塞の場合は処女膜を切開し、卵巣や子宮発育不全の場合はホルモン剤の投与をします。但し先天的な異常や染色体による異常の場合、残念ながら抜本的な治療方法は確立されていません。
<続発無月経の場合>
続発無月経であり卵巣機能の低下による場合は、性ホルモン剤を投与し月経を誘発したりクロミフェンや性腺刺激ホルモン剤による排卵誘発、また機能低下による場合は甲状腺剤療法、副腎の病気による男性ホルモン過多の場合は、副腎皮質ホルモン剤療法があります。
<月経困難症>
器質性の症状は、その原因となっている病気を治療しますが、炎症性の病気の場合、、抗生物質や消炎剤の投与がされます。子宮筋腫には摘出手術、子宮内膜症にはホルモン剤投与による排卵抑制療法が有効とされていますが、これは機能性月経困難症にも効果的治療とされています。
<月経前症候群>
この症状の治療には、排卵抑制療法や鎮痛・鎮静剤、利尿剤などの投与がされますが、月経前はできるだけ刺激となるようなものから遠ざかり、精神的・肉体的安静が非常に大切です。希発月経、頻発月経などの周期の乱れは、健康上では特に気にする必要はありませんが、無排卵の可能性が高いのも事実ですので、一度診察を受け良く調べてもらうとよいでしょう。
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