妊娠中毒症(中期~後期)
妊娠中毒症とは 妊娠後期に起こりやすく、高血圧、蛋白尿が出る、むくみ、という3大...妊娠中毒症とは
妊娠後期に起こりやすく、高血圧、蛋白尿が出る、むくみ、という3大症状が出る。日本の妊産婦が死亡する原因の第1位となるほど多い症状である。
高血圧が原因で腎機能が低下して尿毒症になったり、胎盤と子宮をつなぐ血管が弱くなってしまうために、常位胎盤早期剥離を起こしたり、脳出血や脳梗塞、心不全といった大病にもつながることがある。脳の血流が悪くなり脳神経系が興奮し、全身けいれんから昏睡状態になり、呼吸困難となってしまう発作(子癇)を起こすこともある。
症状が重いと後遺症が残り、次の出産時も同じように重い妊娠中毒症を起こす割合が高くなる。
原因
明確な原因はまだ解明されていないが、かかりやすいタイプはわかっている。糖尿病、腎臓病、高血圧、心疾患といった病気を抱えていて、もともと腎臓や血管系が弱い人がなりやすい。家族に以上のような病気を持っている人がいる場合、要因のない人と比較すると、症状が早くからあらわれ(妊娠20週前後)、重症になることが多い。体質上の問題がないのに妊娠中毒症にかかる人もいるが、これらの原因の大半は、過度の肥満によるもの。肥満は血管系や腎臓に負担を重くし、妊娠性の糖尿病にもかかりやすくしてしまうので体重管理は大切。
症状
妊娠中は多少むくむものだが、これは生理的なものである。高血圧とは血管が細くなって血流が悪くなることなので、高血圧になると胎児に栄養と酸素を送るための母体の血液が流れにくくなるので、胎児も母体も悪影響が出る。しかし血圧は気候や体調によっても変化があるため、2回以上異常な数値が出たときに妊娠中毒症と診断される。
蛋白尿が出るのは、腎機能が低下して蛋白質を処理しきれなくなり、尿の中に吐き出されているためである。腎臓は血液をこして、いらないものを体外に出すための浄化器官である。胎児の血液も母体の腎臓でろ過されるので、妊娠中は腎臓の負担が大きくなる。疲労によっても蛋白尿が出ることはあるので、他の症状も出ているかも見て診断をくだす。
治療
基本的には食事を管理して、安静にさせる。塩分は1日8g以下に抑える。過度のむくみがなければ水分は普通にとることができる。安静にさせるのは、腎臓や心臓の負担を軽くして血流をよくするため。重症になれば入院となるが、その場合も食事管理と安静にさせるという方針は変わらない。
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